アルメニアはコーカサス三国の一つです。
ジョージア、アゼルバイジャン、トルコ、イランと国境を接しています。
アルメニア高原はメソポタミア文明の一部となっており…
世界最古の文明発祥地の一つとしても知られています。
アルメニアの首都エレバンに行くと、一際目を引く山が見えます。
アララト山…その姿はまるで富士山!
日本人同様、アルメニア人にとっても、この山は心の拠り所になっています。
思わず遠い異国の地で懐かしさを感じてしまいます。
実際には、アララト山はトルコ領土内にある2つの火山円錐丘です。
大アララト山は標高5,137m、小アララト山は標高3,896m。
トルコ内にある山としても最も高い山となります。
アララト山はその雄大な美しい姿だけではなく、伝説もまた魅力的です。
聖書に出てくる「ノアの方舟」が最終的に辿り着いた場所とされています。
世界中にもこの伝説は広まっており、信仰の対象となっています。
古代メソポタミアの人々にとっても土地に恵みを与える神聖な場所でした。
大洪水に悩まされていた人々にとっての避難場所だったとも言われています。
そうしたことがノアの方舟伝説に影響しているのではないかとされています。
また、実際に山頂から古い時代の木の化石が見つかったり…
航空写真で方形の船の跡らしいものがあると主張する人もいるようです。
トルコと中国の共同探検隊が場所を発見したという発表もされています。
(映像作家が同行している時点で、何か違うものを感じてしまいますが…)
他にもドラゴンやヘビのような怪物が出てくる神話も数々残されています。
これは山の噴火や火山灰、溶岩などが要因なのではないかと言われています。
古くは「登ってはいけない神聖な山」でした。
妄想が膨らんで、物語が作りやすかったのかもしれません。
議論が尽きませんが、それだけ魅力的な場所だと言えるでしょう。
アルメニア人と話すことがあれば、富士山を紹介してみてはどうでしょう。
観光客が列をなして登山する姿は、アルメニア人には想像できないかも…。
富士山にまつわる伝説も調べてみると、共通点が見つかるかもしれません。
アララト山を背景にしたホルヴィラップ修道院はまるで浮世絵のようです。
ぜひこの絶景を見に行ってみてください。
Staff Blog
スタッフがお届けする現地情報
コーカサスの記事
- 最新の投稿
- おすすめツアー