世界最大の湖は?というよく聞かれる質問がありますが、そう、名前だけは聞いた事はあるかと思いますがカスピ海です。どのくらい大きいかというと、日本の琵琶湖の約560倍、日本の国土の約98%が入ってしまうほどの大きさ。まさに、もう「湖」ではなく「海」というスケールです。淡水湖ではなく塩湖で漁業も盛んで、世界三大珍味の一つであるその卵で有名なチョウザメが取れます。しかし、最近では乱獲による個体数の減少が著しく、禁漁や養殖等によって保全活動が行われているようです。(尚、あくまでも個人的な感想ですが、キャビア自体の味はあくまでも「珍味」で、寿司のネタで使われるイクラの方が味はいいと思っています。) カスピ海は「キャビア」だけでなく、その「海底油田」でも有名です。カスピ海に面する最大都市、アゼルバイジャンの首都でもあるバクー沖にあるその油田はアゼルバイジャンの経済を大いに支えており、その潤沢なオイルマネーでインフラ開発や不動産投資が行われ、「第二のドバイ」と言われるようにもなっています。(近年では石油自体は減産傾向にあり、その代わりに天然ガスの輸出が伸びています。)またそのオイルマネーで数々のスポーツイベントも誘致しており、2016年から定着しているのが、バクーの市街地をコースとして行われるF1アゼルバイジャングランプリです。市街地を走るので、有名なモナコのそれと比較されますが、モナコにはない、よりスピードが出る2.22kmの直線コースがあったり、また、世界遺産にも指定されている「イチェル・シェヘリ」の城壁の周囲を走るコースで、道幅が7.6mしかない部分があったりと中々タフなコース設計になっているそうです。バクーの名前の由来はペルシャ語の「風が吹きつけた(バード・クーべ)から来ていると言われていますが、カスピ海からのその「海風」に吹かれながら、夜のとばりが中々おりない6月のF1観戦も、なかなか「乙なもの」かもしれません。 「世界最大の湖」と「世界最高峰のモータースポーツ」が同時に堪能できるアゼルバイジャンへ是非!
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