エストニア・サウナ・イヤーとして2023年はエストニアのサウナが盛り上がりを見せていましたが、
改めて伝統の「スモークサウナ」についてみてみましょう。
ユネスコの無形文化遺産にもなっているエストニア・ヴォル地方のスモークサウナですが、そもそもエストニアサウナの歴史は13世紀にまで遡ります。
スモークサウナは、室内加熱式として古くから存在しています。薪をくべて温める点では薪ストーブサウナにも似ていますが、何より驚くのはスモークサウナには煙突が存在しないことです!
つまりサウナに入りながら薪で断続的に温めるのではなく、何時間もかけて室内で薪を燃やし切り、煙で充満させ、その煙を壁の穴から放出しきって初めて入浴開始できるというものになります。
時間がかかる分保温力は抜群、かつ清潔であるとされていたスモークサウナは、サウナ以外の用途(住居、分娩室など)にも使われるほどでした。
またヴォル地方のスモークサウナはその入浴方法にも特徴があります。
それはヴォル地方の各家庭によって定められた儀式としてあらわれます。
塩を塗ったり、ヴィヒタ(白樺を束ねたもの)で体をたたいたり、、、
サウナを神聖な場所とし、儀式は守られ、忠実に行われます。
サウナの使用方法から入浴方法まで、機能と精神が調和したスモークサウナといえるでしょう。
サウナ好きのみなさまにぜひおすすめしたいです!
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サウナの原点「スモークサウナ」を本場エストニアで 2023-11-30
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