『火の国』とも称されるコーカサスの国。古くはシルクロードの要衝として栄え、現在は産油国として発展。2024年11月にCOP29が開催され、ますますアツくなっているアゼルバイジャン。
今回はそんなアゼルバイジャンの魅力をお伝えします。
『風の街』バクー
アゼルバイジャンの首都バクーはペルシア語で『風の街』を意味します。『火の国』の『風の街』。なんてファンタジーな響き。原油で潤う近代的な都市である一方、古代よりシルクロードの要衝として栄えた歴史ある城塞都市の2つの面が特徴です。
まず目に飛び込んでくるのは聳え立つ3本の高層ビル『フレイムタワー』。火をモチーフとした曲線のデザインが特徴的。夜にはタワーがライトアップされ、アゼルバイジャンの発展ぶりを垣間見ることができます。

首都の一角には、城壁に囲まれた旧市街。かつてシルクロードの要衝として、隊商たちがここで長旅の疲れを癒したことでしょう。城塞の中には世界遺産にも登録されている『シルヴァン・シャー宮殿』と『乙女の塔』があります。そして旧市街のスカイラインにはフレイムタワーが・・・。

燃える山 ヤナル・ダグ
アゼルバイジャンが火の国である象徴ともいえる山です。
バクーの近郊にあるこの山では、地中から沸き上がったガスが自然発火し、燃え続けています。
雨風にさらされても消えずに、数千年もの間燃え続けいるといわれていることから、『永遠の炎』と呼ばれます。

ゴブスタン国立保護区
地球に存在する泥火山のうちの半分以上がアゼルバイジャンに集中しているといわれています。
バクーから車で1時間ほどの距離にあるゴブスタン国立保護区には、岩の間から泡を立てて噴き出す泥火山を見ることができます。時には炎とともに吹き上がることもあるそう。
また、保護区には石器時代の岩絵が残された遺跡があります。岩に描かれた絵には、船に乗る人、戦いの様子、ラクダのキャラバンなど60万点を超える絵が確認されています。

古都シェキ
アゼルバイジャンの中で最も美しいといわれ世界遺産の街。シルクロードの中継地の1つであり、まさに養蚕業、絹織物で栄えた町でした。シェキ・ハーン宮殿、キャラバンサライ(キャラバンの宿)など、近代的なバクーとは一味違う、アゼルバイジャンの歴史を感じることができます。

文化の交差点であるアゼルバイジャンは、シャシリクやケバブ、ドルマなど、トルコやロシア、中東、中央アジアからの影響を受けたおいしい料理もたくさん!
街も歴史もグルメも楽しめる、火の国アゼルバイジャン。
ぜひ足を運んでみてください。
