グリーンランドというと何を想像するでしょう?
北極近くの氷で覆われた場所というイメージでしょうか。
メルカトル図法でやたら大きく描かれていた記憶でしょうか…。
(小学生のとき、妙に気になったのを覚えています)
実は、グリーンランドは国ではなく、デンマーク領です。
世界最大の島ですが、大きさはサウジアラビアと同じくらいです。
通貨はもちろんデンマーク・クローネです。
全島の約80%以上が氷床と万年雪に覆われています。
巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さが3,000m以上あるところも…
そのため、道路を通すのが難しい場所が多いです。
めちゃくちゃ寒そうですよね…。
しかし、意外なことに、冬はそこまで寒いわけでもありません。
例えば、イルリサットは2月の最低平均気温はー18.3℃程度です。
(十分寒いと言われそうですが、シベリアに比べればね…)
グリーンランド最大の都市ヌークならー11.5℃です。
そうは言っても、氷に閉ざされた生活は過酷なものに違いありません。
現在、グリーンランドには約5.6万人の人が暮らしています。
住民の9割がグリーンランドの西側に住んでいます。
イヌイットとデンマーク系の欧州人との混血がほとんどです。
東側には純血のイヌイットが2,000人以上住む場所もあります。
東西に住むイヌイット同士では、言葉もかなり違うようです。
イヌイットとはどんな人でしょうか。
日本人と同じモンゴロイドで、カナダやアラスカも居住地域です。
顔立ちを見ると、かなり日本人に似ている人もいます。
遺伝子的にも日本人と共通の祖先がいると学者によって発表されています。
こんな遠い場所に住んでいる人達と似ているというのは面白いですね。
以前は、オットセイやセイウチ、クジラなどを捕まえて食べていました。
現在は都市化も進み、スーパーで食品を購入しているようです。
(その豊かさが、健康に被害を与えているという…複雑な問題もあります)
今でもアザラシなどはよく食べられているようです。
(アザラシの肉はかなり美味しいそうです)
住居に関しても、都市部には非常にカラフルな家が立ち並んでいます。
服装もとてもカラフルで、色に対する感性の豊かさを感じます。
今では生活もだいぶ変わってしまいましたが…
それでも、彼らの中には過酷な環境を生き抜いてきた知恵があります。
また、屈託なく温かく迎えてくれる心の豊かさもあります。
実際に、グリーンランドでイヌイットの人々に会ってみませんか。
普段忘れがちな様々なことに気付かされることでしょう。
どこか懐かしさを感じるかもしれません。
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