サハ共和国の首都・ヤクーツクが建っているのはシベリアの永久凍土の上。
冬の寒さはまさに極寒で、平均気温はマイナス40℃にもなります。
こんな厳しい気候の中、人々はどのように暮らしているのでしょうか?
驚愕のヤクーツクの暮らしを少しご紹介します!
① 屋外は天然の冷凍庫!
ヤクーツクの冬の市場では、カチコチに凍った状態の魚や肉がむき出しのまま陳列されています。
日本でそんなことをしたら食品衛生法は大丈夫なのか?となりますが、マイナス40℃で冷凍庫より低い気温のヤクーツクでは当たり前なのです。
牛乳なども、釘が打てるほどカチコチに凍った状態で売られているんだとか。
② 建物は全部杭の上!
永久凍土は、夏になると表面が溶けてしまい、通常の建築では建物が建てられません。
(ヤクーツクの夏は以外にも暑く、マイナスではない40℃になることも…。)
なので、建物は基本的に鉄筋コンクリートの頑丈な杭の上に建てられ、地盤沈下から守られています。
屋内はアタプリェーニエ(熱湯を使って部屋を暖めるインフラ)が通っているので、半袖で過ごせるほど暖かいそうです。
③ 車のエンジンは切れない
マイナス40℃の世界では、様々な機械の動作がおかしくなります。
スマホやカメラのバッテリーも故障してしまうため、注意が必要です。
暮らしに欠かせない車も、そのままではエンジンが凍りついて故障してしまいます。
そこで、ヤクーツクの人々は冬の間はずっとエンジンを切らずに車を停めておきます。
ガソリン代、気になりますね…。
そんなヤクーツクの生活を見学するのも興味深いですが、永久凍土から出土したマンモスに出会えたり、夏は楽しい夏至祭・イスィアフが体験できたりと観光資源にも溢れています。
街を流れるレナ川のほとりには長い歴史が生んだ圧巻の巨石群「レナ川の柱群」があり、世界遺産にも登録されています。
日本からの直行便はなく、ロシア国内線で乗り継いで行くアクセスの悪い場所ですが、それに見合う見どころがたくさんある興味深い街・ヤクーツク。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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