中央アジア・モンゴル
バイコヌール宇宙基地見学 2022-07-07
現在、世界の中で人間を宇宙へ打ち上げている国はアメリカとロシアそして中国だけ。その中で最も古い歴史を持つ宇宙基地がロシアの租借地にもなっている、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、人類史上初の宇宙飛行士ガガーリンが打ち上げられた基地としても有名です。
人類史上かなり有名な場所であるのですが、実際に訪問となると、まず、宇宙基地に隣接するバイコヌール市自体への出入りが自由でない「閉鎖都市」ですので、事前に当局からの許可が必要になります。世界中が開かれ、自由に行かれる時代に未だにそんな「ハードル」が存在する事自体にワクワク感を感じてしまいます。許可を取り、一歩都市に踏み入れるとそこは、古き良き中央アジアの「旧ソ連」といった感じで、治安もいいのでのんびりと一人歩きもできたりします。隣接する宇宙基地の訪問になるとそこにも、かならず当局からの「お目付」ガイドの人と一緒に事前に許可された人のリストを携帯しながら入らないといけません。
普通の観光地とはまったく違った趣ですが、基地内で見られるものは本当に素晴らしいです。横倒しになったロケットがディーゼル機関車に引っ張られながら運ばれ、それが目の前で屹立する姿が見られ、目の前でこれから宇宙に旅立つ宇宙飛行士を見送り、他国では安全上許されないような近距離で打ち上げが見られ、本当に盛りだくさんです。宇宙基地内博物館、現役のロケット射点そして今では寂れていますが、歴史深い宇宙開発の遺物の数々を満喫できます。
「宇宙開発の聖地」でもあるバイコヌールに是非一度は訪れてみて下さい!