ルーマニアはドラキュラ伝説が生まれた国です。
ちょっと怖いイメージがあるかもしれません。
オカルトではなく、実際の治安に関してはどうでしょうか。
ネットで調べると、残念ながら「治安が悪い」という結果が出てきます。
しかし、それはルーマニア全体のことではありません。
また、首都ブカレストもかなり変わってきています。
実際に、1989年までの旧共産主義時代の政策が影を落としているのは否めません。
独裁者ニコラエ・チャウシェスクが実施した人口増加政策の影響で…
経済的な理由から数万人もの捨て子が発生する事態となりました。
この子供たちは「チャウシェスクの落とし子」と呼ばれています。
多くは下水道で暮らしているので「マンホール・チルドレン」とも呼ばれています。
現在もブカレストには1万人以上のホームレスが存在していると言われていますが…
観光中に目にすることはほとんどなく、物乞いされるようなこともありません。
何かを売りつけてきたり、周りを取り囲まれるようなことは先ずありません。
野良犬が多かったことも旅行者には危険だと思われたようですが…
2007年のEU加盟後に野犬に関する法案が成立。
今では街中でもほとんど見かけなくなっています。
(もし見かけたら、狂犬病などもありますので近寄らないようにしましょう)
ブカレストに限らず、海外ではスリや詐欺には注意する必要があります。
特に多様な人が集まる北駅付近や歓楽街などは近づかないほうが賢明です。
また、白タクには乗らず、配車サービスUberを利用するようにしましょう。
事前に金額も分かるので、間違いが起こらず、嫌な思いをすることもありません。
夜間に出歩かないというのも、海外では心がけたいことです。
海外旅行の通常の注意点を守るだけ、特別に治安が悪いわけではありません。
2017年の大規模デモや2012年の日本人女子大生の事件があったことにより…
ルーマニアの治安は悪いと思われがちですが、現地では全く違う印象を受けます。
特に地方に行くと、長閑な時間が流れ、治安の良さを実感します。
ルーマニアは7つの文化遺産と2つの自然遺産があります。
その全てがブカレストではなく地方にあります。
全てが揃う首都も魅力的なのですが(旧市街など見どころもたくさんあります)
本来のルーマニアの魅力は地方にこそあると声を大にして言いたいです!
可愛らしく思わず心がウキウキするような場所がたくさんあります。
知人のルーマニア人曰く…
「ルーマニアはのんびりしていて本当に良い国!ブカレストだけがね…」
ラテン系民族で、朴訥でも実は陽気な方が多く、気さくに話してくれます。
年配の方だとなかなか英語は通じませんが、身振り手振りで一生懸命話してくれます。
なぜか通じてしまうのは不思議ですよね~(笑)
全体的には周辺国への出稼ぎのため、語学が堪能な方が多いです。
ルーマニアに行くなら、ブカレストだけではなく、ぜひ地方に行ってみてください。
美しい城、おとぎの国のような街並み、懐かしさを感じるような原風景…
想像以上に魅力の詰まったルーマニアを感じることができますよ。
(見どころが多いブカレストも面白いですけどね)
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