モンゴルで一番大きなイベントは、お正月でもクリスマスでもありません。
それはズバリ、毎年7月に行われるナーダムというお祭なのです。
ナーダムはモンゴル相撲、競馬、弓の3つの競技からなるスポーツ大会で、革命記念日である7月11日~13日の3日間で行われます。
開会式では民族舞踊やパレードが披露されたり、屋台が出たりと競技以外も見どころが沢山あります。
「ブフ」と呼ばれるモンゴル相撲は男性の競技で、モンゴル各県からつわもの達が集まって戦います。
日本の相撲とは違い階級や土俵はなく、先に地面に膝や背中がついたほうが負けという単純なルールです。
時間制限がなく、緊迫した試合のスリルがたまりません。
競馬に出走するのは6歳~12歳の子どもたちで、2歳~6歳の若い馬に乗って草原を駆け抜けます。
幼い2歳馬のレースは特に注目され、白熱します。
走る距離は15km~30kmとかなり長く、途中で死んでしまう馬もいるんだとか。
弓は老若男女誰でも参加できる競技で、牛や馬などの皮からつくられた的(ソル)を積み上げたものを射るゲームです。
「惜しい!」「的中!」などと観客も声援を送りながらゲームを楽しみます。
ナーダムは夏の時期になるとモンゴル各地で催されますが、一番規模が大きいのはやはり首都ウランバートルのナーダムです。
首脳など要人が招かれたり、大規模なエキシビジョンが行われたりととにかく大盛りあがり。
ただし、人が多くなる上に観光客も多くなるので、スリなどの犯罪にはご注意ください!
ウランバートルのナーダムもいいですが、個人的におすすめしたいのは、地方で行われるナーダムです。
ウランバートルのものと違って、選手と観客の距離が近く、かなりの臨場感と迫力が味わえます。
地方では必ずしも7月11日からの開催というわけではなく、年によって開催日が異なります。
運が良ければ、夏のシーズンの旅行中に偶然ナーダムが見られる可能性もあります!
モンゴルの伝統文化を味わうのに最適なナーダム、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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