フランス、イタリア、スペイン…どこのワインも美味しいです。
最近は日本のワインも外国産と肩を並べています。
しかし、敢えてルーマニアを推させてください!
ルーマニアはドラキュラ伝説が有名な東欧の国です。
日本の本州とほぼ同じ大きさの国土に約1,976万人が暮らしています。
かなり広々とゆったり生活できていそうですね。
ブドウ畑の広さもかなり大きいです。
普通このような広い畑だと、農薬も大量に散布しそうです。
ところがルーマニアの農薬使用量は、主要国の中で最低値です。
2018年度のWorldometer「1ha当たりの農薬使用量」によると…
ルーマニアは0.7kgで主要なワイン生産国の中で最下位です。
(ちなみに中国は13.1kg、日本は11.8kgです)
こんなに農薬の数値が低いのは、人体への影響を考慮というよりも…
何よりも彼らが「ミツバチ」を大事にしているからです。
(一説にはミツバチが全滅すると世界が滅びるとも言われています)
大きな畑の真ん中に製造所があります。
畑から製造
酸化防止剤を使わなくても葡萄
設備をわざわざ何もない場所に持ってくるので、費用もかなり高額です。
それでも、よりフレッシュなワインが作れることを優先しています。
広い畑には野生動物が餌を求めてやってきます。
害獣として駆除されてしまいそうですが…彼らは見て見ぬふりをします。
野生動物は気にすることもなく、ブドウを食べてしまいます。
それどころか、傷ついた動物がいたら、保護して養います。
それは「自分達のほうが場所を使わせてもらっている」という心境からです。
だから、ブドウの集荷量は増えません。
広大な畑でも集荷量は決して多くありません。
しかし、これがルーマニアのブドウは質が良いと言われる所以なのです。
ルーマニアのブドウはその市場でかなり高値で取引されています。
ここまで素朴で自然に優しい朴訥とした農業という印象ですよね?
ところが、ルーマニアの農業には違う一面もあります。
実は、ルーマニアはIT大国で、スマート農業が非常に発達しています。
天候に合わせて水分を調整するなど、全てITで管理されています。
朴訥どころか…ずっと先を行った農業や製造をしています。
ルーマニアワインの素晴らしさ、お分かりいただけましたでしょうか?
まさにSDGsを体現しているような感じですよね。
日本でも購入可能なので、ぜひ試してみてください。
そして、気に入ったら、実際に行ってみましょう!
本物のワイン畑を見ながら、最高にフレッシュなワインを飲んでみませんか。