琥珀は好きですか? 黄金色に輝く宝石、もともとは木の樹脂が化石となったもの。
葉っぱや虫が閉じ込められたまま化石となったものもあり、何千万年前の生き物の姿をそのまま見ることができます。まさに自然のタイムカプセル。
閉じ込められた蚊からDNAを取り出して古代生物を現代に甦えらせたり・・・
さて、バルト海沿岸には、地球の琥珀の埋蔵量の3分の2があるといわれています。人類の誕生よりもはるか昔、スカンジナビア半島には巨大な森が存在しました。その森の木々から落ちた枝や倒木が、バルト海沿岸地域に流され、堆積し、琥珀となったといわれています。
古来より、琥珀は宝石としてはもちろん、お香や薬としても利用されていました。バルト海沿岸からローマにかけて、琥珀を運ぶための交易路が整備されるほど重宝されていました。
バルト海沿岸に位置する、ポーランドのグダニスク、ラトビアのリガ、リトアニアのクライペダ、ロシアの飛び地カリーニングラードなどは現在も琥珀の一大産地として知られています。
特にポーランドのグダニスクは『琥珀の都』とよばれ、琥珀製品の生産において世界一を誇ります。
グダニスクの琥珀博物館では、特大の琥珀原石や、琥珀でできた作品の数々、虫ではなくなんとトカゲが入った琥珀などを見ることができます。
街の中心には、ヨーロッパで最大のレンガ造りの教会『聖マリア教会』があり、その裏通りのマリアツカ通りには琥珀ショップがひしめき合います。中には気に入った琥珀をアクセサリーに加工してくれるお店も。
旅行の思い出に世界に一つだけの品を手に入れてみてはいかがでしょうか。
グダニスクのビーチでは、ときおり琥珀の原石が拾えるそうです。(冬の嵐の後がおすすめらしい。)
大抵は小さなものしか見つからないそうですが・・・
琥珀と間違えて、第二次世界大戦で使われた白リン弾を拾ってしまって火傷する事故が発生しているそうなので、もし琥珀探しをする際はくれぐれもお気を付けください。
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