中央アジアの高山と湖の国キルギス。
自然豊かな絶景と温かく素朴な人々が迎えてくれます。
特に、国内最大の湖イシク・クル湖は「中央アジアの宝石」と称えられています。
澄み切った紺碧の青と周囲の山々のコントラストがとても美しいです。
この湖の北岸には「チョルポン・アタ」という避暑地があります。
夏には周囲の国々から湖水浴客がたくさん訪れます。
付近には4000年前の岩絵が散乱する岩絵野外博物館もあります。
キルギスの観光では外せない場所です。
この場所で2年に一度ある「ワールド・ノマド・ゲーム」が開催されます。
これはまさに遊牧民のオリンピック!!
中央アジアやモンゴルだけではなく、世界中から遊牧民が集まります。
キルギス政府の呼びかけで2014年から始まりました。
2018年には82か国が参加しています。
注目すべきはその競技!遊牧民特有の内容になっています。
例えば、会場にはユルタ(モンゴルではゲル)が幾つも設営さていますが…
このユルタを組む時間を競う「ユルタ速組競争」(優勝チームはなんと10分!)
イヌワシに獲物を追わせる「ブルクット・サルウ」
競馬や騎馬戦、アーチェリーなど、やはり馬にまつわる競技が多いです。
そんな独特な競技の中でも一際注目なのが「コクボル」です。
1チームの構成は8騎で、馬に乗って死んだ羊やヤギを投げ合います。
騎馬ラグビーといったところでしょうか…。
競技には「本物の」羊やヤギの死体が使われます。
転がっている死体にいかに早く近づき拾い上げるかが勝敗を左右します。
(20-30kgのものを馬上から拾い上げるのですから、相当な腕力が必要です)
拾い上げたら、井戸のようなゴールにまっしぐら!
敵チームは羊を取り返すために必死で体当たりしてきます。
ゴールに入れた数で勝敗が決まります。
なんともワイルドな競技ですが、馬をコントロールする技術が必要です。
コクボルはメインゲームで、大会の中でも一番盛り上がります。
馬も人間も勇気が試される競技です(救急車が付近に待機しています)
2018年には日本も参加していて、メダルを1つ獲得しています。
(何の競技でしょうか…気になるところです)
なかなか普通では観られないスポーツの祭典。
実際に観戦したら、その迫力に圧倒されること間違いなしです!
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